ホームシック

昨年、進学して上京し、大森に賃貸を借りるときに一緒に物件を探した甥が、ホームシックになってお正月から何度も実家に帰ってきているそうです。

独り暮らしを始めたばかりの頃、私も寂しさがとても辛くてなかなか耐えるのに苦労しました。

自分で選んで家を出たと言ってもなかなか耐えられるものではなく、長期休みはほとんど実家に帰っていましたし、週末も帰れる限りはそうしていました。

交通費がかかって大変でしたが家でじっとしていることに比べれば些細な問題でした。

平日はできるだけ友達を家に呼んだりお酒を飲んでボーッとして寂しさの穴を埋めていました。それもやはり一人の時間に耐えるよりは良かったのです。

独り暮らしを初めて二年目ごろでしょうか。

だんだんこの状況にも慣れ初めて、そんなに頻繁に実家に帰ったり友人を家に招かなくても済むようになってきたのは。

慣れてくるとそれまで苦痛だった独り暮らしの何が嫌だったのかもだんだんわからなくなってきました。人の気持ちの変化や成長ってよくわからないものですね。

今は家族をもって独り暮らしの生活とはお別れをしています。

今は欲しくても自分一人の時間を得るのはなかなか難しく、あの当時もっと独り暮らしの時間を楽しんでいればよかったなぁとさえ思っています。

人間は無い物ねだりをする生き物なのでしょうか。

あの当時悩んでいた私に独り暮らしの楽しさや自由の大切さを教えてあげたいです。