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2015年4月16日

WEBマーケティング

私の実家は、戦前から続く革職人の家系で、父親が革製品(革バッグ、革ベルト、革財布など)を自宅に隣接した工房で作っています。

昔は個人経営のブティックや革製品専門店などに卸していたのですが、ここ10年ほどで取引先の個人経営の店の大半が店を閉じることになり、私の実家の家系も悪化しました。

そんな時に、NHKのドキュメンタリー番組で、ネット販売でV字回復した中小企業や個人事業主の特集を観ました。ネット販売に乗り出すことで、卸業者を通さずに直接顧客と繋がることができるため、従来より価格を下げた状態で、利幅も大きく取ることができるようでした。

この時に初めてネット販売という方法に着目して、これは大きなチャンスになるかもしれないと思いました。

本屋に行って、ネットショップ構築に関する書籍を3冊ほど購入して、2週間ほどで全て読破しました。WEB関連の知識の無かった私には、非常に難解な内容が多かったですが、3冊全てを読み終わる頃には、なんとかネットショップを作成できる程度の知識が身についていました。

すぐにネットショップの構築に取り掛かり、完成まで1ヶ月半ほどを擁しましたが、やはり素人が急に学んで作ったサイトは、他のショップに比べると見劣りします。

また、作ったは良いもののお客さんが来ないのです。

ヤフーの広告にかなりのお金をつぎ込みましたが、これも素人が設定したものですので広告費をペイできるほどではありませんでした。

そこで、ネットのマーケティングについてビジネスコンサルテントに相談してみようとしました。

ただ、個人商店レベルの規模の会社では相手にしてもらえず、唯一親身になって返信くれたのが現在契約しているMTSというコンサルテントです。

専門家プロファイルというサイトで、MTSの社長の葉山直樹さんという方が直接、個人経営の商店にも回答をしていたのでこれはと思ってそのホームページからご本人に問い合わせました。

ホームページはショッピングカートと会社概要だけに簡略化し、広告出稿向けに作成していただいたセールスレターからカートに誘導する方法で、初年度は1年間で40万円ほどしか売上を上げることができませんでしたが、2年目以降は800~900万円ほどの売上(利益はその40%ほど)を確保することができています。

20年前には全く想像できなかったビジネスモデルですし、実家でも驚いています。

私も買い物は最近よくインターネットを活用しますが、お店に行かなくても良いし、注文した翌日に届くサイトもあります。インターネット販売の魅力はそのマーケットの広さです。外国語ができれば全世界の人々が買ってくれます。

インターネット販売を始めて利用した時は不安でした。それまでは対面販売、お店に行って店員さんの顔を見て、そして全てに安心してから品物を買いました。顔が見えない。品物は写真だけで手触りや実際の大きさ色合いが判断できない。

インターネットサイトを運営している人が誠実か、金儲けだけで騙されないか。そんな不安を抱えながら買い物をしました。最初は金額が少なくて騙されても諦めがつくもの、本や日用品。金額にして¥1000円以下。しかし不安は全くの取り越し苦労でした。

もう数百品目の買い物をしましたが全て期待した通りの品物が届きました。忙しい現代社会において今やインターネット販売を利用しないとやっていけません。

私も本業がありますので、実家のウェブショップについてはコンサルタントと、紹介していただいた外注の方にある程度お任せして、それでもうまく回っていますので第施行だったと思います。