2016年10月 4日
V系コスプレ
今は「コスプレ」というと、アニメや漫画のキャラクターに扮するコスプレイヤーを一般的にさすと思います。
しかし、今から10年以上前、まだわたしが10代前半だった頃、「コスプレ」はわたしにとって、ヴィジュアル系バンドのメンバーに扮することをさしていました。
その頃は、毎週日曜日になると、原宿に各々好きなバンドのメンバーに扮したコスプレイヤーが集まり、ともに交流をはかったものです。
初めて会った人同士でも、コスプレの衣装やメイクを見て自分の好きなバンドのコスプレイヤーだとわかると、それをきっかけに話しかけたりして、すぐに仲良くなることができました。
当時はヴィジュアル系のコスプレ衣装が購入できたり、オーダーメイドできるお店もありました。
中には、自分で衣装を手作りしてしまうコスプレイヤーも多く、ライブ用に友人の分まで作ってあげる、という人もいました。
ネットが今ほど普及していなかったあの頃は、同じ趣味を持つ仲間を見つけるのは簡単ではありませんでした。
そんな中、コスプレは自己表現のひとつであり、それとともに仲間を作るツールの一つだったのでしょう。
今となってはヴィジュアル系バンドのコスプレをしている人もだいぶ少なくなり、日曜日に原宿に行っても、彼らの姿を見ることはめったにありません。こうして時代は変わっていくのですね。